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患者に優しいTRIシステム

腸骨動脈領域に対する血管内治療(EVT)は一般的に大腿動脈アプローチで行われてきた。現在、経皮的冠インターベンション(PCI)は橈骨動脈アプローチが主流で、術後安静時間がほぼなくなっているのに対し、大腿動脈アプローチで行う血管内治療の術後安静時間は止血デバイスを使用したとしても数時間存在し、PCIとEVT両方を受けた経験を持つ患者にとってその差は歴然としている。

従来の使用してきたS.M.A.R.T. Controlは腸骨動脈領域の治療に信頼の高いステントであるが、ステントシャフトが120cmであることから橈骨動脈アプローチでは使用は限定されてきた。

今回RADIANZシステムの出現で、橈骨動脈アプローチでのS.M.A.R.T.ステントの使用が可能になったので、使用感も含め症例を提示する。

症例1 単純病変こそTRIの良い適応
症例 2 TRIに慣れればiliac CTOも可能

※所属はご執筆当時のものです