CU_TREVT_ichihashi.png

RADIANZでTRIをはじめよう

下肢動脈疾患 (lower extremity arterial disease: 以下LEAD)、特に大動脈腸骨動脈領域において血管内治療 (EVT: endovascular treatment) が主たる血行再建法となっている。

さまざまなデバイスが使用可能となる中、昨年より橈骨動脈アプローチ用のS.M.A.R.T.ステント、S.M.A.R.T. RADIANZが発売となった。

TRIの大きなメリットは術後すぐに歩行可能な点で、鼠径アプローチで必要とされる長時間ベッド上安静を必要としない。コロナ禍以後当院では症例を選択して日帰りEVTを実施することもあり、TRIは大きな武器になっている。

本レポートではRADIANZシステムを使用した実症例を供覧し、TRIの有用性について考察したい。

※所属はご執筆当時のものです